この記事にはドンコを捌く(さばく)過程の画像が含まれています。また、血や内臓といったグロテスクと捉えられるものが含まれているため、苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
今回は、ハゼ科の淡水魚「ドンコ」のさばき方や美味しい食べ方、味についてご紹介します。
海水魚の「ドンコ(エゾイソアイナメ)」とは違う魚なのでご注意を。
素材の味を確かめたかったので、塩焼きにして食べてみました。
ドンコのさばき方・下処理
【手順➀】脊髄を切断して活〆する
ビチビチされるとさばきにくいので、脊髄を切断して活〆します。
【手順➁】エラと内臓を取り除く
エラを取る際は、「エラの接合部2つ」と「薄い膜」をナイフで切ればきれいに取れます。
ドンコの場合、裏返すとエラの接合部(下の部分)が見えるのでそこを切断すると上手くいくよ。
エラにある薄い膜を切ると上の写真みたいになる。
エラを取り除いたら、肛門からナイフを入れて腹を開き内臓を取り除きます。
【手順➂】ウロコを取り除く
エラや内臓を取り除く前に剥がしても良いと思います。ナイフやスプーンを使ってうろこを取り除きます。
【手順➃】塩を揉みこんで「ヌメリ」を取り除く
ドンコには体表にヌメリがあります。臭みの原因になるため、塩を揉みこんでヌメリを取りましょう。
塩焼きにして食べる場合は、ヒレの部分も入念に塩をもみこんでヌメリを取るとGOOD
ヌメリが取れたら、体表についた塩を水で流してキッチンペーパーで水気を取れば下処理は完了!
ドンコの塩焼き
ドンコの身は、他の淡水の白身魚(カワムツ、オイカワ)と比較すると旨味を強く感じます。
身の付き方はしっかりとしており、臭みのないため食材としては申し分ないですね。
ただ、皮の部分だけを食べて舌で臭みを探してみると、やっぱり少し臭います。慣れている方は良いですが、川魚の臭みが苦手な人は、皮を残して食べるのが良いかもしれません。
身が臭くないという点では、ただ塩焼きしただけのドンコはサバイバル食材としても有効であることが分かりました。
レモンのほかに、醤油やポン酢で食べてみましたがどれも美味しかったです。
大きい頭には肉が詰まっているように見えますが、実際には可食部分はあまりないです。
唐揚げにしたときは丸ごと食べれるので、全部食べたい方は唐揚げがおすすめ。
丸ごと食べることができるアユとは違い、大きめのドンコの腹骨はかなり丈夫なので、気軽に食べることはできません。残しましょう。
作り方×レシピ
材料
- 炭火
- あら塩
- 竹串
実際にはキッチンに魚を焼くグリルがあればそちらで問題ないです。
【手順➀】ドンコに串打ちをする
ドンコの口に竹串を入れ、エラから出した竹串を身に刺します。その次は、中骨を縫うようにして竹串を刺しだすことで串打ちの完成。
【手順➁】適当に塩をまぶす
最低限の味付けをしましょう
【手順➂】焦がさないようにじっくり火を通す
炭に火をつけたら、炭が白くなり安定するまで焼き始めてはいけません。
炭が白くなり安定したら、すぐ上に置くのではなく、少しが離れたところにドンコを置いてじっくり火を通していきましょう。
生焼けだと、寄生虫の危険性や生臭さが出てしまうので、弱火でじっくりというのがポイントです。
ドンコの塩焼き完成!
しっかり火が通れば完成です
最後に
今回は、ドンコの美味しい食べ方や調理法、味の感想などを解説しました。
比較的大きいサイズが手に入ったので、アユみたいに塩焼きにしてみました。
アユとは違い、皮が臭かったり腹骨が硬くて食べれない、という難点はありましたが、身の方は旨味がたくさんあり非常に美味しいです。
いざという時には貴重なたんぱく源となることでしょう。
おわり