軟体動物門

「モスソガイ(ツブ貝)」のさばき方や有毒部位の処理方法・食べ方や素材の味の紹介

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ガリオ
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こんにちは、ガリオです

回転寿司や北海道珍味でよく知られているツブ貝ですが、正確には「ツブ貝」という和名の貝はありません。

ツブ貝と呼ばれる貝の多くはエゾバイ科の種であり、エゾバイ属では「エゾボラ、シライトマキバイ、オオカラフトバイ、ヒモマキバイ、クビレバイ、ヒメエゾボラ、エゾバイ、コエゾバイ」、モスソガイ属では「モスソガイ」、フジツガイ科の「アヤボラ」などをまとめて「ツブ貝」と呼んでいます。

今回は、そんなツブ貝の1つである「モスソガイ」のさばき方や有毒部位の処理方法、素材の味の紹介をしていくよ!

テトラミン(ツブ貝)による食中毒に注意!

エゾバイ科に属するツブ貝の唾液腺には「テトラミン」という有毒成分が含まれており、有毒部位を取り除かずに食べた場合「視覚異常やめまい」、「頭痛」、「船酔い感」といった症状が出ることが確認されています。

ソースはここ→札幌市公式HP「テトラミン(ツブ貝)による食中毒」

これまでに死亡例は確認されておらず、数時間程度で回復するらしいですが、人によっては重症化することもあるので注意が必要です。

今回は、テトラミンが含まれている唾液腺を取り除く方法もご紹介します。

テトラミンとは?

テトラミンとは、肉食性の巻貝の唾液腺に含まれている毒のことです。

獲物を麻痺させるためにツブ貝が使用していると考えられています。

アカエイやアイゴが持っているタンパク質系の毒とは違い、テトラミンは熱で分解されないため、調理前にしっかり唾液腺を取り除く必要があるのです。

ガリオ
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たった貝1つで症状が出ることもあるからマジで気をつけよう!

まずはモスソガイを捕獲する

モスソガイ ツブ貝 さばき方 有毒 テトラミン 食べ方 味モスソガイは、トラサメを狙って釣りをしていたところ先輩の針に掛かって偶然釣れました。

下が砂地の堤防で、キスやカレイを釣る際に使う針にイソメをつけて釣れたので参考までに。

一見すると、体表にはウツボ?熟したバナナ?のような模様が描かれており、めちゃめちゃ動きます。

僕は以前ツブ貝を食べたことがあったので、見た瞬間に「ツブ貝じゃね?」と思いましたが、もしかすると猛毒を持つイモガイの仲間かもしれなかったので、種が判明するまで無暗に触るのは危険でしたね。

ツブ貝のさばき方・有毒部位の処理方法

【手順➀】薄い殻を割って内臓と身を切り離す

モスソガイの殻は非常に薄く、力のある男性なら手の力だけでも潰し割ることができると思います。(身に殻が刺さるのでやりませんが)

包丁の背でトントンと叩いてやれば少しづつ割れます。

殻を割って取り除いたら、内臓と身を切り離します。

身の部分は独特な模様をしているから分かりやすいね。

まだテトラミンが含まれている唾液腺は取り除いていません。

【手順➁】身を縦に切って黄色っぽい唾液腺を取り除く

縦に切った身の左右に黄色いかたまりが見えると思います。これが有毒成分「テトラミン」を含んだ唾液腺です。

指でほじくって取り除きます。

身を切る角度があるらしい!

札幌市の公式HP

モスソガイには見当たりませんでしたが、貝蓋を下にして身を半分に切るのが正しいらしい。

ここまでできれば下処理完了!

ち◯こにも見える水管は食べてみたらコリコリして美味しかったのでそのままがおすすめ!

モスソガイの食べ方

モスソガイの刺身

ジャリジャリ、コリコリといった食感でなかなか噛みきれない弾力がある。

アワビよりも歯切れが悪いが、コリコリ食感が好きな方にはハマると思う。

何もつけなければ貝自体にあまり味はないが、同時にクセのない食材ということなのでいろんな味付けに応用できるかもしれない。

個人的にはおでんの具や串焼きの相性が良さそう。

モスソガイの塩茹で

刺身の生で食べた時の食感とは異なり、モチモチ、コリコリといった歯応え。

これはこれで食べやすいけど、やはり味はないので茹でただけだと飽きる。

水管はあさりの風味がして結構美味しかった。

ガーリックバターソテーなんかにすると大変身しそうな可能性がある!

最後に

今回は、モスソガイのさばき方や有毒部位の処理方法、素材の味の紹介をしました。

ツブ貝と呼ばれているエゾバイ科の貝は他にもたくさんあるので、ゆくゆくは全種コンプリートしていきたいと思います!

おわり!

ガリオ
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そんじゃさいなら

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