前回は、アメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)のさばき方について解説しました。
今回は、アメリカナマズの美味しい食べ方や調理法、レシピについてご紹介します。
- 白身魚のムニエル
- 蒲焼き
以上2つの調理法を試してみたのですが、世に広めたいと思えるほど美味しかったのでご紹介します。
アメリカナマズの食べ方・調理法
食べ方➀アメリカナマズのムニエル×パセリソース添え
先に味の感想を述べます。
結論から言うと…。
超美味ぇええええ!!!!!
なんだこれ!オシャンティなレストランの料理なんか!?そうなんか?え?え?
ワイのマッドバイトを突き破って逃げようとしていた生臭淡水魚の面影はどこへ行った。
皮を除けば川魚特有の泥臭さは全くありませんし、フワフワな白身とムニエルのバター風味が相まって上品な仕上がりになりました。
身自体に旨味はあまり無く、さっぱりとしたタンパク質です。そのため、アメリカナマズの白身を活かすのは「味付け」であると言えます。
さばく過程で、皮のヌメリは表皮と共に取り除いたのですが、皮だけ食べてみるとやっぱり川魚特有の臭みを感じました。
レモンの風味や、パセリソース、白身と一緒に食べると皮の臭みはあまり気になりませんが、「少しでも臭うのは嫌だ」という方であれば、皮は完全に取り除かれることをおすすめします。
特定外来生物として忌み嫌われていますが、ちゃんと調理してやれば非常に美味な野生食材であることが分かりました。
「日ごろから釣りをしてるけど、アメナマは食べない」という方でも、次の機会には試しに調理して食べてみてはいかがでしょうか?
食費の削減と生物保全に繋がるので悪くないと思います。
作り方×レシピ
材料
必要な食材
- アメリカナマズ:半身
- レモン:1個(盛り付け+ソース用)
- トマト:適量(盛り付け用)
- パセリ:2本(盛り付け+ソース用)
必要な調味料
- 塩コショウ
- 小麦粉
- バター:一かけら
- オリーブオイル(ソース用)
【手順➀】切り身に塩コショウで下味をつける
まず初めに、アメリカナマズの切り身の両面に塩コショウをまぶして下味をつけます。
この白身にはあまり味がないので念入りにすり込んで構いません。(黄色い部分は脂身)
【手順➁】両面に小麦粉をまぶす
小麦粉がないとすぐに焦げてしまうので、両面にまぶしておきます。
【手順➂】フライパンにバターを引いて皮の面から焼く
フライパンにバターを一かけら入れて火を入れるとバターが広がっていきます。
焦げにくい皮の面を下にして、弱火で4分ほど焼いていきます。
ひっくり返してみたら身がイカのように沿っていて、皮がしっかり焼けていなかったので…
ジュプシュルジュ~
フライ返しで押し付けたりしながら皮をしっかり焼いていきます。
白身の面も弱火で3分ほどじっくり焼いたらOK
パセリソースの作り方
刻んだパセリとオリーブオイル(適量)をフライパンに入れ弱火で軽く炒める
最後にレモンをキュっと絞ってパセリソースの完成です。(行き当たりばったりで作った完全なる創作適当レシピ)
余ったパセリとトマト、レモンを適当に切ったらいい感じに盛り付けてムニエルの完成です。
食べ方➁アメリカナマズの蒲焼き×炭火焼
先に味の感想を述べます。
マジ美味ぇえぇぇ………………。
さっきあれだけ感動したムニエルを超えてくる美味しさ。
味付けが濃いっていうのもあって皮を食べても臭みを一切感じないし、白米が進む立派なおかずに大変身してくれた。
ウナギと比較するのは野暮ではあるが、さすがにウナギと同じとは行かない。
フワフワの食感は養殖ウナギと遜色ないのだが、アメリカナマズには圧倒的に旨味が足りない。
旨味さえクリアすればウナギの代用として堂々としていても良い気がする。彼らが旨味を獲得する日は訪れるのであろうか?否!
作り方×レシピ
材料
- BBQコンロ:1台
- 木炭:適量
- アメリカナマズ:半身
- 蒲焼きのタレ(※)
※蒲焼きのタレの作り方
アメリカナマズを焼いていく前に蒲焼きのタレの作り方をご紹介します。
- 料理酒:大さじ5
- みりん:大さじ5
- 醤油:大さじ5
- 砂糖 :大さじ5
【手順➀】料理酒を鍋に入れる
ここではまだ鍋に火をつけないでください。
【手順➁】みりんを入れて中火~強火で1分
アルコールを揮発させるために、中火~強火で1分ほどグツグツと煮ます。
【手順➂】砂糖→醤油
1分ほどグツグツと煮たら、砂糖、醤油を入れてください。
水分を蒸発させてトロミのあるタレを作るために、鍋の中のタレが半分くらいになるまで煮立たせます。
【手順➃】蒲焼きのタレ完成!
少し冷ましたときにトロみがあればOK。それではいよいよアメリカナマズの蒲焼きを作っていきましょう。
アメリカナマズの蒲焼きレシピ
【手順➀】先に炭に火をつけて白くしておく
炭がまだ黒く火が付く過程だと、上の写真のように直火が強すぎてアメリカナマズが一瞬で焦げてしまいます。
炭に完全に火が付き表面が白くなれば火の強さも安定するため、アメナマを焼く30分以上前に安定した炭を作っておきましょう。
【手順➁】半身を半分に切り串打ちする
柔らかい白身側に串を通すとボロッと外れてしまう危険性があると考えたので、丈夫な皮に寄せて串を通してみたのですがしっかり固定できていました。
【手順➂】皮の面を下にして焼いていく
焦げにくい皮の面を下にして、じっくり焼いていきます。
アメリカナマズの身から油が出てくるので、わざわざ網に油をひく必要はありませんでした。
1分ほど焼いたら、先程作った蒲焼きのタレを塗って、ひっくり返しながら両面を焼いていきます。
ぼ~っとしているといつのまにか焦げているので、30秒間隔くらいで裏表を焼いていったらなんか上手くいきました。
良い感じの色になったら完成!
最後に
今回は、アメリカナマズの美味しい食べ方や調理法、レシピなどをご紹介しました。
本場アメリカではハンバーガーの具材として使われているらしい。そりゃ美味しいよな!
霞ヶ浦にはめちゃめちゃ生息していて水産業の迷惑になっているとのことなので、どうせ駆除するなら美味しく食べて食費の削減をしてみてもいいのではないでしょうか?
おわり
https://gario01.com/americancatfish-stomachcontents/