こんにちは、ガリオ(@gario01)です。
今回は、アメリカザリガニの捌き方(さばき方)と美味しい食べ方についてご紹介します。
- アメリカザリガニのガーリックバター炒め
- アメリカザリガニの塩ラーメン
- アメリカザリガニの唐揚げ
- アメリカザリガニの爪揚げ
などの調理法を試してみたので、何かの参考にしていただければ幸いです。
目次
アメリカザリガニをさばく前の注意点
可能なら泥抜きをしよう
泥抜きとは、淡水産の魚介類に用いる料理の下処理の一種です。少し汚れた川や池などで育ったコイ、ウナギ、ナマズ、テナガエビ、ザリガニを1日~1か月、絶食状態(エサを与えない状態)にすることで、糞や泥を吐かせて綺麗な状態にすることです。
なぜなら……、泥抜きしないで食べてみても味の違いが分からないからです!!(あくまで個人的な意見です。)
もし、ザリガニ丸ごとを茹でてダシをとる!という場合は泥抜きをしたほうが良いと思います。
寄生虫【肺吸虫】に気を付けよう
ザリガニには、肺吸虫という寄生虫がいる可能性があるため必ず火を通しましょう。
【肺吸虫】という寄生虫に関しては、こちらのサイトで詳しく説明されています。
アメリカザリガニのさばき方
【手順➀】泥抜き後、塩ゆでする
先程も忠告した通り、ザリガニには寄生虫がいる可能性があるので沸騰した鍋で茹でて、いる危険性がある寄生虫を殺しましょう。
沸騰した状態で5分ほど茹でれば十分です。
鍋から出してザルに入れ、一度流水で冷やしておくと、次のザリガニをさばく作業がしやすいです。
【手順➁】胴体と尾の部分を引きちぎる
まずは、ザリガニの胴体と尾の部分(可食部分)を引きちぎってください。
ひねりながらやると意外と簡単に取れるよ!
【手順➂】尾の部分の殻を剥く(むく)
次に、ちぎった尾の部分の殻を剥がします。
脚の部分は取れやすいんだけど、背中側の甲殻がかなり硬いのでいつも指を痛めてます(笑)
【手順➃】背ワタをとる
背ワタとは、エビの背にある腸管のことです。糞や未消化物が詰まっていると臭いので取り除きましょう。
背中をめくると見つかる細長いひものようなものが背ワタ(腸管)です。
【手順➄】爪が大きかったら身が取れる
ザリガニの爪が大きかった場合、その爪からも身を取り出すことが出来ます。
まずは、舌の爪を無理やり引っ張って外す。
次に、残ったほうの爪を真っ二つに割る。
キレイにいくとこんな感じ!
【手順⑥】全部剥き終わったら水で洗い流す
一通り剥き終わったら、一度水で汚れを洗い流します。
さばく工程における下処理は完了です!
むき身にしてしまえばさまざまな料理に応用できるでしょう。
この記事では、4通りの食べ方についてご紹介します!
食べ方➀アメリカザリガニのガーリックバター炒め
見た目は悪いけど、、、、、
めっちゃめっちゃめっちゃ美味しい。
ザリガニはもう完全にエビの味なんだけど、バター×にんにく×オリーブオイルという調味料の相性が最高に良くてすげえ美味しい。
キンキンに冷えたビール片手に、これをつまみにしたらもう最高です。
作り方×レシピ
材料
- アメリカザリガニ:適量
- バター:適量
- オリーブオイル:適量
- ※にんにく:適量
※にんにくは細かく刻むか、おろしチューブを使いましょう
【手順➀】すべての材料をフライパンで炒める
強火でやるとにんにくが焦げるので、弱火でじっくり炒めるのがおすすめです。
上の写真のような色になってきたら出来上がり。さばいてからはめっちゃ簡単です。
オシャレに盛り付けてバジルを散らせば写真映えもします。
食べ方②アメリカザリガニの塩ラーメン
これは、茹でたザリガニをそのまま乗せているだけなので、アメリカザリガニ本来が持つ素材の味を楽しむことが出来ます。
肝心な味ですが、やはり美味しい。泥抜きしたザリガニ自体に臭みは無いから普通にラーメンのおかずになる。
ここで面白いのが、エビの食感を擬音語で表すと大体「プリッ」じゃないですか?
テレビ番組の食レポで「プリプリですねぇ~」以外を聞いたことが無いので、世間一般的にはたぶん、エビ=プリプリ なんですよ。
そこでこの茹でただけのザリガニ君の食感を僭越(せんえつ)ながら表現させていただきたいと思います。
…。
……。
…………。
もう一回言います。
モズリ以上でもモズリ以下でもないんです。これ以上僕の表現力ではどうにも出来ません。どなたか正解を教えてください。
作り方×レシピ
材料
- サッポロ一番(塩):1袋
- アメリカザリガニ:適量
サッポロ一番の塩ラーメンを作ってさっきの茹でたザリガニを乗せてください。
終わり(←)
食べ方➂アメリカザリガニの唐揚げ
茹でたむき身に片栗粉をまぶして油で揚げたシンプルな調理法です。
スーパーで売られているようなエビと比較すると、かなり噛み応えのある硬い食感が特徴的です。
背ワタをちゃんと処理しておけば臭みを感じることはないため、お酒の合うおつまみになります。
作り方×レシピ
材料
- アメリカザリガニ:適量
- 片栗粉:適量
- 油:適量
【手順➀】下処理をしたザリガニのむき身を用意する
【手順➁】片栗粉をかる~くまぶす
片栗粉をつけすぎると油が多くつくことになり、ザリガニ本来の味を見失ってしまうので余分な片栗粉を落としましょう。
【手順➂】160℃~180℃程度の油で3分ほど揚げたら完成!
下処理の段階で茹でており完全に火は通っているので、揚げ時間は短くても大丈夫です。
1分ほどで軽く揚げれば柔らかい食感の仕上がりになると思います。
食べ方➃アメリカザリガニの爪素揚げ
一見めちゃめちゃ美味しそうなんですけど、実際に食べてみるとザリガニの爪の殻が口に残ります(苦笑)
バリバリかみ砕いて爪の中にある肉を味わうまでは良いのですが、ザリガニの爪はサワガニのような薄さではないため、気持ちよく飲み込めないんですよね。
小さいサイズの爪であればなんとかごまかせるのですが、大きい個体の爪(上の写真)になると細かく砕くのも一苦労です。
サバイバル環境下のような食料に困っている状況なら食べる価値はありますが、通常の食卓に並べるのには少し気が引けます。
顎の強さに自信のある方はぜひ酒のつまみにして楽しんでください。
作り方×レシピ
材料
- アメリカザリガニの爪:適量
- 油:適量
【手順➀】ちぎった爪を油へ、ポーーンッ!
バチバチボチュルルルブシュルルルピイィィィィイ!!!!!!
【手順➁】カリカリに揚げたかったので10分ほど揚げた
油が落ち着いてきた時点で揚げるのを止めましたが、大体10分程度でした。
20分くらい揚げればデカい爪もパリパリ食べれるようになるかもしれないので今度試してみます。
最後に
アメリカザリガニはとても身近に生息している生き物です。
しかも美味しいです。さらには外来種です。
つまり、アメリカザリガニを獲って食べるということは、日本の生態系を保全しながらお腹を満たすことが出来る。という事なんです。
社会的貢献しながらお腹を満たすことが出来る活動なんて、道に落ちてるガムを拾いながら食べる以外に存在しません。
味の保障はします。良かったら皆さんもアメリカザリガニという野生食材を獲って食べてみて下さい!!
終わり。