この記事にはシマヘビを捌く(さばく)過程の画像が含まれています。また、血や内臓といったグロテスクと捉えられるものが含まれているため、苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
こんにちは、野食家のガリオ(@gario01)です!
以前、アオダイショウの唐揚げを作って食べた記事を投稿しましたが、今回は「シマヘビ」を頂く運びとなりました。
秋田県での魚類調査(大学の研究室での活動)中に、たまたま良いサイズのシマヘビが手に入ったんですよ。
川幅2メートルほどですかね?小さな川を泳いでいるところを捕獲しました。やっぱりみんな暑いから川へ行きたがるのかね~
ということで今回は、初めて食べる「シマヘビの素材の味」を感じたかったので、ただのスープにすることにしました。
野生食材を食べるときの注意点はこちら
目次
用意するものは「シマヘビと塩」のみ
主役ですからね。こやつがいないと話になりません。
実際には、シマヘビを茹でるための鍋(フライパンでも可能)も必要になります。
【シマヘビのさばき方➀】出刃包丁で首を落とす
もし、可能であれば、太い骨を切断するのに適している「出刃包丁(でばぼうちょう)」を用いてシマヘビの首を落としてください。
理由は、無駄な痛みを与えぬよう一瞬で絶命させるためです。
僕が使用しているのは、下村工業製品のヴェルダン出刃包丁です。
【シマヘビのさばき方②】切り口から、皮を剥ぐ
皮と肉の間には薄い膜があり、しかも血がヌルヌルするのでかなり皮を剥ぎにくいです。
己の筋力だけを頼りに、力いっぱい引っ張ると「ビビビッ!」といって靴下のような感じで皮を剥ぐことが出来るので頑張ってください!
この時、皮にくっついている内臓も一緒に取ることが出来るので、取り残しが無いように注意してください。
皮を剥ぐ時のコツは、アオダイショウのさばき方の記事で紹介されているよ
【シマヘビスープの作り方➀】鍋に水を入れ、塩と共にシマヘビを茹でる
鍋に1500mlの水を注ぎ、皮を剥いだシマヘビと塩を一つまみ入れて強火をかけてください。
ヘビを茹でる時間=強火で約30分+弱火で約60分
最初の強火で完全に火を通します。火が通ったらあとは弱火でじっくり茹でて、ヘビのダシをたっぷり抽出します。
一般の家庭で使われるような大きさのフライパンにいっぱいいっぱいですね。
【シマヘビスープの作り方②】アクが出てきたらすくう
しばらくヘビを茹でていると、アクが浮いてくるので取り除きます。
【シマヘビスープの作り方➂】1時間半じっくりダシをとったら完成
一時間半ほど、じっくり煮込めば完成です。
僕には、ヘビは脂肪も少なくヘルシーなイメージがありました。
案の定ですが、ダシをとっている最中にヘビの肉から油が出ることはほとんどなく、さっぱりしたスープが出来上がりました!
シマヘビスープの味
この時、秋田県の魚類調査に参加していた教授、院生、学部生の先輩、同期の学部生の計8名の方々にも召し上がっていただきました。(半強制)
みんなの感想
- さっぱりしている
- 思っていたより臭みがない。てかほとんどない
- 鶏がらスープを薄めたみたい
僕の感想
- 脂っこさは全く無く、めちゃくちゃ薄い鶏がらスープに近い
- 沖縄そばのスープをすんげー薄くしたものに似ている
- 正直言って、普通に美味い
- 和食に使えそうな素朴な味
- ヘルシーだから女性に人気かも
ダシに使ったヘビ肉も美味しい
基本的には、肋骨がほとんどを占めていて可食部分はあまり無い。
肋骨と肋骨の間の筋肉と、背骨に沿って縦に走る筋肉の束を、前歯で削り取ると少しではあるがヘビ肉を味わうことが出来る。
味はあまりないが、豚や牛とは遠く、鳥に近しいものがある。
茹でた場合のヘビ肉は弾力性があり、良く言えば「噛めば噛むほど満福中枢が満たされる」悪く言えば「細いゴムのような肉」といった感じでした。
茹でるだけというシンプルな調理法ですが、普通に美味しくいただけるのでサバイバルな環境においては重要な食材であることが分かりました!
皆さんも良かったらヘビスープ作ってみてね!
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